ごん太の旅日記

兵庫県 餘部鉄橋にて

平成16年8月12日(木)

 いつも、ここを通るときご主人さまは、観音さまに挨拶をして行くのです。
以前、ここで悲しいことがあったみたいで、ごん太君もつき合わされます。
 今日、ここに着いたのは、夜の7時30分です。
 車から降りたのは、ご主人さまと、ごん太君、それに愛妻のミーシャです。
ごん太君の子どもたちは、車内で寝ています。
 観音さまのところで、荷物を小さなカートに積んだ旅人と出会いました。
彼は神戸から列車で来て、先ほど、この鉄橋を渡って餘部駅に着いたそうです。
彼とご主人さまとの話で、わかったのですが、この鉄橋はもうすぐ架け替え工事でなくなってしまうそうです。おまけに、彼は今夜この無人駅で、カに刺されながら眠るそうです。
ごん太君たち犬族は、カに刺されたら命取りになります。そんな危険を冒して、彼(大学生だそうです)の今夜の宿まで行ってみることになりました。
駅までは、ひと一人がやっと通れる急な坂道で、まるで「けものみち」です。
途中に「絵」がありました。この駅の開通記念を祝う大勢の人たちが、晴れ着をきて一列になってこの坂道を駅まで登っていく「絵」です。
この「絵」が教えてくれました。
「明治時代に、この地で生活していた人達が、この鉄道の開通を心待ちにしていたという事を・・・」



地上41mの鉄橋


工事費331,535円

夜の無人駅

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