ごん太の旅日記
大分県 中津江村にて
平成16年12月30日(金)
ご主人さまが好奇心旺盛な目をして「ふるさと」を口ずさみながら(音痴なのですが・・)ゆっくり、ゆっくり車を走らせて、けわしい坂ときついカーブを登っていくのです。
途中、ごみ袋を持って歩いている、おばあさんにご主人さまは例の調子で、「おばあさん、サッカーの合宿所はどこですか?」(これだけで分かるのです)
「この先、2キロほど先を右に上がっていくのだよ」「ありがとう」
たったこれだけの会話を交わすと今度は「カントリー・ロード」を口ずさみながら(やっぱりこれも音痴です)車をもっとゆっくりと走らせて行くのです。
ありました、あらました、右に上がっていく道が、しかも看板までしっかりと立っています。この先の坂はますます急になり、着いた先は、あのカメルーンのサッカー選手が合宿場所とした山中の本当に小さな村の合宿所です。
そう、テレビで有名になったあの中津江村の合宿所です。まだ覚えていますか?
大自然の中のスポーツ施設です。マイナスイオンとオゾンとみどりの香り豊かなスポーツ施設です。排気ガスやホコリなんてまったく無いスポーツ施設です。
あれから、数年過ぎたいまもグランドは夜間設備も芝生も立派に整備されています。
ごん太君は、このきれいなグランドでボールをくわえて思いっきり走りたかったのに、ご主人さまはなぜか、恐そうなライオンの前で写真を撮っただけで、「うどんが食べたいな」といって車に乗ってしまいます。
せめて、ここのいい空気をお腹いっぱい吸い込めば、少しはお腹もスマートになるのに・・・
ここがカメルーンの合宿所に選ばれたのかは、あとで寄ったうどん屋さんで聞きました。
それは、村人みんなが大好きな「坂本村長さんのおかげ」だそうです。
「カメルーン坂を登って合宿所へ」