ごん太の旅日記
鹿児島県 隼人町
平成17年 3月 6日(日)
止上(とがみ)神社のお田植祭に使われる木製の牛像が壊れたのです。
それで、牛の面を作り牛像の替わりに使うようになったのです。これがなんと、享保二十一年(1736年)の「止上宮諸書附帳」に書いてあるのです。
さて、この日はとってもいいお天気なので、久し振りに霧島国立公園をドライブしてから、やって来ました。それでも、ここのお田植祭は間に合うのです。
午後一時過ぎから神事が始まり、真剣の長刀の舞があり、赤い着物を着た、親しみのあるお面の「田の神さあ」の神舞が始まりました。
鹿児島弁で東西南北に四季の口上を述べたあとは、四方を回りながら観客と面白おかしく問答を交わし舞います。もうこのとき、ご主人さまは、鹿児島弁は解らないくせに、しぐさや、言葉のはじにわかる単語を適当に頭の中でつなぎ、さらに想像を膨らませて、理解してゆきます。そして、おもしろくて、楽しくて、幸せになります。(隣で見ているおじさんに、「あんた本当にうれしそうだね」と言われています)
すると、「田の神さあ」が、いきなりごん太君に向かって、「これは、これは、なんと上品で、高貴な犬でしょう。こんなハンサムな犬は見たことがない」(たぶん)と鹿児島弁で話しかけてくるのです。(ごん太君は鹿児島弁が解らず、ただ固まっていたのです)。観客は一斉にごん太君を見て笑ってくれました。ご主人さまも、わけも解らず笑っていました。
次に、牛と農夫が農耕の喜怒哀楽を面白おかしく演じるのです。
最後に小牛が増えて、子どもたちが、牛に向かって、砂を掛けるのです。
書くスペースがもうありません。一見の価値ありです。ごん太君 推薦!!
「田の神さあとごん太君」